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X広告の費用相場の考え方|課金方式と予算の決め方を試算表で解説

X広告の費用相場の考え方|課金方式と予算の決め方を試算表で解説
目次
  1. 01X広告の費用の基本:最低出稿額はなく、オークションで決まる
  2. 02X広告の課金方式:何に対してお金を払うのか
  3. 03X広告の入札方法の違い
  4. 04X広告の費用相場を鵜呑みにしない方がいい理由
  5. 05X広告の予算の決め方:許容CPAからの逆算表
  6. 06X広告の費用を抑えるためのコツ
  7. 07支払い方法と請求で知っておきたいこと
  8. 08よくある質問
  9. 09まとめ

X(旧Twitter)広告の費用相場は、一律の金額では示せません。決まった料金表がなく、費用はオークションで決まるうえ、何に対してお金を払うのか(課金の対象)も、選んだキャンペーンの目的によって変わるためです。ネットで見つかる「クリック単価は〇〇円」といった相場を信じて予算を決めると、「表示されただけで費用がかかっていた」といったずれが起きます。

費用の仕組み、目的ごとの課金対象、入札方法の違い、許容CPAから予算を決める逆算表、費用を抑えるコツを説明します。予算は「1件の成果にいくらまでかけられるか」と「テスト期間に何件集めたいか」の掛け算で決めるのが確実です。

01X広告の費用の基本:最低出稿額はなく、オークションで決まる

Xの公式ヘルプでは、X広告にはキャンペーンの最低支出額がなく、予算は広告主が自由に決められると案内されています。キャンペーンの設定時に1日の予算を決めることができ、Xはその金額を超えて配信しないとされています。

費用はオークションで決まる

X広告の単価は固定ではありません。広告を表示する機会があるたびに、同じ人を狙う広告主の間でオークションが行われ、表示される広告と費用が決まります。公式ヘルプによると、オークションは第二価格方式で、広告主は次の順位の広告を上回るのに必要な分だけを支払う仕組みです。

単価を左右する要素

要素単価への影響
広告の魅力度(反応の良さ)反応されやすい広告ほど、単価が下がりやすい
ターゲットの規模配信対象が小さいほど、競争が厳しくなり単価が上がりやすい
競合の広告主の数同じ人を狙う広告主が多いほど、単価が上がりやすい
入札額と入札方法上限を低く設定すると、配信量が減ることがある
時期年末商戦などで出稿が集中すると、単価が上がりやすい

同じ予算でも、広告の反応次第で得られる結果は大きく変わります。費用を考えるときは、「いくら払うか」だけでなく、「反応される広告をつくれるか」もセットで考える必要があります。

02X広告の課金方式:何に対してお金を払うのか

X広告では、選んだキャンペーンの目的と、広告グループで設定するゴールの組み合わせによって、課金の対象になる行動が決まります。公式ヘルプでは、課金の対象となる行動が発生したときにだけ費用がかかると説明されています。たとえば、ウェブサイトへの誘導を目的にした場合、サイトへのリンクがクリックされたときに課金されます。

主な課金の単位何に対して払うか主な目的の例
インプレッション課金広告が1,000回表示されるごとリーチ、認知
クリック課金リンクがクリックされるごとウェブサイトへの誘導
動画再生課金動画が再生されるごと動画の再生

このほか、フォロワーの獲得やエンゲージメント、アプリの宣伝などの目的もあり、それぞれに課金の対象となる行動が決まっています。目的によっては、課金の対象を選べる場合もあります。どの行動に課金されるかは、キャンペーンの作成画面で必ず確認しましょう。最新の対応は、公式ヘルプの料金のページで確認してください。

「課金対象」と「本当に欲しい成果」をそろえる

ここでいちばん大事なのは、課金の対象と、本当に欲しい成果をできるだけ近づけることです。サイトで問い合わせを増やしたいのに、エンゲージメントの目的を選ぶと、いいねやリポストには費用が使われても、サイトへの訪問はあまり増えません。

本当に欲しい成果選びたい目的まず見る指標
サイトでの問い合わせ・購入ウェブサイトへの誘導、またはコンバージョンCPA、CVR、クリック単価
商品やブランドを知ってもらうリーチCPM、リーチ、フリークエンシー
動画を見てもらう動画の再生再生単価、視聴完了率
公式アカウントのフォロワーを増やすフォロワーフォロー単価

03X広告の入札方法の違い

X広告の公式ヘルプでは、入札方法は4つあり、キャンペーンの目的やゴールに合わせて選ぶと案内されています。

入札方法仕組み向いている場面
自動入札予算内で最も成果が出るように、Xが入札額を自動で調整するはじめての配信、データが少ないうち
上限入札1回の課金対象の行動に払う上限額を、自分で決める単価の上限を厳しく管理したいとき
目標コスト1日の平均の単価が目標に近づくように、Xが入札を調整する単価の目安が見えてきたとき
目標CPA購入やダウンロードなど、成果1件あたりの目標単価で入札する成果のデータが十分にたまってから

目標コストと目標CPAの注意点

公式ヘルプによると、目標コストでは、1日の平均の単価が目標を満たすよう入札が自動で調整され、広告主はその日の実際の平均単価を支払います。1日の途中で入札額を変えると、その日に設定した中で最も高い金額にそろえて平均されるとされているため、日中の細かな変更は避けましょう。

また、目標CPAは、目標の単価に近づけて配信するために、おおよそ10件のコンバージョンが必要とされています。上限の金額ではないため、結果が必ず目標を下回るわけではない点にも注意が必要です。

最初は自動入札から

はじめての配信では、自社の単価の目安がわかりません。最初は自動入札で配信し、単価の傾向が見えてから、目標コストなどに切り替えるのが無理のない進め方です。

04X広告の費用相場を鵜呑みにしない方がいい理由

ネット上には、X広告のクリック単価やインプレッション単価の「相場」が多く紹介されています。ただし、こうした数字の多くは、どの業種・どの時期・どの目的のデータなのかがはっきりしません。

  • 業種によって競争の激しさが違う:金融や美容など広告主が多い業種は、単価が上がりやすい
  • 目的と課金の対象が違えば、比べられない:インプレッション課金とクリック課金の単価は、そもそも別の物差し
  • 広告の反応で単価が変わる:同じ業種でも、広告文やクリエイティブ次第で単価は大きく変わる
  • 時期によって変わる:同じ設定でも、繁忙期と閑散期で単価は動く
  • 仕様の変更が多い:数年前の相場は、いまの仕組みでは当てはまらないことがある

相場の数字は「そのくらいの幅で動くこともある」という参考にとどめ、予算は自社の目標から逆算して決めましょう。

05X広告の予算の決め方:許容CPAからの逆算表

予算は、次の3つのステップで決めます。

1. 許容CPAを決める:1件の成果(問い合わせ、購入など)に、いくらまでかけられるか

2. テスト期間に集めたい件数を決める:広告の良し悪しを判断するのに、何件の成果が必要か

3. 掛け算で予算を出す:許容CPA×集めたい件数=テスト期間の予算の目安

許容CPAの出し方

許容CPAは、1件の成果から得られる利益をもとに決めます。たとえば、商品の粗利が2万円で、そのうち半分までを広告費に使えるなら、許容CPAは1万円です。問い合わせ型のビジネスなら、問い合わせから成約に至る割合も考えて、「成約1件あたりにかけられる費用×成約率」で計算します。

逆算表(数字は計算の例)

許容CPAテスト期間に集めたい成果テスト期間の予算の目安1日あたり(30日の場合)
3,000円20件60,000円2,000円
5,000円20件100,000円約3,300円
10,000円20件200,000円約6,700円
10,000円30件300,000円10,000円
30,000円10件300,000円10,000円

表の数字は、計算の考え方を示すための例です。実際のCPAは、配信してみないとわかりません。最初の数週間は、自社の単価を知るためのテスト期間と考え、結果を見て予算を見直しましょう。

予算を考えるときは、広告費に加えて運用の手間も見積もっておきます。Xでは広告文とクリエイティブの反応が単価に響くため、配信中も新しい文案や画像を足して比べる作業が続きます。数字を確認し、反応の落ちた広告を入れ替え、LPの数字と見比べる作業を、他業務と兼務しながら続けられるかどうかは、予算と同じくらい結果に影響します。広告費が少なく、試す広告の数も限られるうちは、社内で十分に回せることも多いでしょう。配信を広げるほど作業も増えるので、どの時点で体制を見直すかを決めておくと判断しやすくなります。

予算が少ないときの考え方

予算が少なく、成果の件数がなかなか集まらない場合は、成果の手前の指標で判断する方法もあります。

判断に使う指標使う場面
成果(問い合わせ・購入)の件数とCPA予算に余裕があり、件数が集まる場合
フォームの表示や、資料ページの閲覧成果の件数が少なく、手前の行動で比べたい場合
クリック率とクリック単価配信直後で、まず広告の反応を比べたい場合

ただし、手前の指標がよくても、最終的な成果につながらないこともあります。最終的には、成果の件数とCPAで判断することを忘れないようにしましょう。

広告の数字が良いのに成果が増えないときは、LPや、LINEへの登録を挟むならその後の案内まで確認します。CPAは広告だけで決まる数字ではなく、クリック後の受け皿でも変わります。

06X広告の費用を抑えるためのコツ

  • 反応される広告文をつくる:広告の魅力度は単価に影響する。1行目で手を止める工夫が、費用の削減にも直結する
  • ターゲットを絞りすぎない:配信対象が小さすぎると競争が厳しくなり、単価が上がりやすい
  • 成果に至った人を除外する:すでに問い合わせや購入をした人への配信を止め、無駄な費用を減らす
  • クリエイティブを定期的に入れ替える:同じ広告を見せ続けると反応が落ち、単価が上がっていく
  • LPを広告に合わせる:クリックされても成果につながらなければ、CPAは下がらない。広告とLPの冒頭をそろえる
  • 入札を頻繁に変えない:配信が安定する前に設定を変えると、かえって単価が不安定になる

07支払い方法と請求で知っておきたいこと

X広告は、広告アカウントに支払い方法を登録して出稿します。公式ヘルプでは、カードを登録する際に、支払い方法が有効かを確認するための一時的な事前承認(仮請求)が行われると案内されています。

経理の処理をスムーズにするため、出稿前に次の点を社内で確認しておくと安心です。

  • 広告費を支払うカードや支払い方法を、誰の名義で登録するか
  • 請求書や領収書を、誰がどこから取得するか
  • 月の予算を超えないよう、キャンペーンの予算や期間をどう管理するか

08よくある質問

X広告は月いくらから始められますか?

最低支出額はないため、少額からでも始められます。ただし、予算が少ないと成果の件数がたまりにくく、判断に時間がかかります。許容CPAとテスト期間に集めたい件数から、必要な予算を逆算しましょう。

表示だけで費用がかかることはありますか?

インプレッション課金になる目的を選んだ場合は、クリックされなくても表示に対して費用がかかります。サイトへの訪問を増やしたい場合は、ウェブサイトへの誘導など、クリックが課金の対象になる目的を選びましょう。

予算を使い切らないことはありますか?

ターゲットが小さすぎる場合や、入札の上限が低すぎる場合、広告の反応が悪い場合などは、予算を使い切らずに配信が少なくなることがあります。配信が伸びないときは、ターゲットの広さ、入札方法、広告の内容を見直しましょう。

09まとめ

  • X広告に最低支出額はなく、費用は第二価格方式のオークションで決まる
  • 課金の対象は、キャンペーンの目的とゴールの組み合わせで決まる。本当に欲しい成果とそろえる
  • 入札方法は4つ。最初は自動入札から始め、データがたまってから目標コストなどを検討する
  • ネットの相場は参考程度にとどめ、許容CPA×集めたい件数で予算を逆算する
  • 反応される広告文、適切なターゲットの広さ、LPとの一貫性が、費用を抑える近道になる

X広告の費用は、予算の大小よりも、目的・課金対象・クリエイティブの設計で効率が大きく変わります。Lic.では、Xを中心としたSNS広告の運用で、目標から逆算した予算設計と、投稿として読まれるクリエイティブづくりを一続きで行うことを大切にしています。

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参考

Lic. 編集部Lic. Journal Editorial

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