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Instagram広告の費用と相場の見方|4つの変数と試算表

Instagram広告の費用と相場の見方|4つの変数と試算表
目次
  1. 01Instagram広告の費用は「Meta広告」として決まる
  2. 02Instagram広告の課金方式は4種類
  3. 03Instagram広告の単価を決める4つの変数
  4. 04Instagram広告の月額予算を出す試算表
  5. 05少額で始めるときの配分例
  6. 06広告費以外にかかる費用
  7. 07Instagram広告の費用がふくらみやすい失敗と対策
  8. 08「宣伝する」と広告マネージャ、費用面の違い
  9. 09予算を決めるための記入シート
  10. 10よくある質問
  11. 11まとめ

Instagram広告の月額費用は、表示単価・クリック率・成約率の組み合わせで決まります。ネットの相場は業種や時期で大きく変わるため、最初の数週間で自社の単価を測り、そこから予算を決め直すのがもっとも損をしない進め方です。

課金の仕組み、単価を動かす4つの変数、自社の数字から月の予算を出す試算表を順に整理しました。配信面ごとの費用の考え方や、費用がふくらみやすい失敗例もまとめています。

01Instagram広告の費用は「Meta広告」として決まる

Instagram広告は、Facebook広告と同じMetaの広告マネージャから配信されます。予算の上限、オークション、課金のルールもMeta広告共通です。そのため「Instagram広告の費用」は、正確には「Meta広告のうち、Instagramに配信された分の費用」と考えると整理しやすくなります。

費用はオークションで決まる

広告が表示される機会ごとにオークションが行われ、入札額だけでなく、広告の品質や、見た人が反応しそうかどうかの推定も含めて、表示される広告が決まります。反応の良い広告ほど、同じ予算で多く表示されやすくなる仕組みです。

最低予算は管理画面で確認する

Metaには、通貨や課金の対象ごとに最低予算が定められており、ヘルプセンターでも最小予算の考え方が案内されています。実際の下限は、広告マネージャで予算を入力するときに表示されます。最低額で配信は始められますが、成果を判断できる金額とは別物です。

02Instagram広告の課金方式は4種類

広告マネージャでは、目的と最適化の設定に応じて、何に対して費用が発生するかが決まります。代表的な形は次のとおりです。

課金の対象費用が発生するタイミング向いている目的
インプレッション(CPM)広告が表示されたとき認知、リーチ、コンバージョン最適化の多く
リンクのクリック(CPC)広告のリンクがクリックされたときサイトへの誘導
ThruPlay動画が一定以上再生されたとき動画の視聴
アプリのインストールなど特定の行動が起きたとき(条件を満たす場合のみ選べる)アプリの宣伝など

多くの場合、コンバージョンを目的にしたキャンペーンでも課金はインプレッション単位です。「クリックされないのに費用がかかる」と感じたら、課金の対象を確認してみてください。

03Instagram広告の単価を決める4つの変数

相場の数字が記事ごとにばらばらなのは、次の4つが会社ごとにまったく違うからです。

1. 誰に届けるか(ターゲット)

同じ人に届けたい広告主が多いほど、表示単価は上がります。年齢や地域を細かく絞りすぎると、届けられる人数が減って単価が上がりやすくなります。

2. どこに出すか(配信面)

Instagramには、フィード、ストーリーズ、リール、発見タブなどの配信面があります。配信面によって、見られ方も反応も変わります。

配信面見られ方費用を考えるときのポイント
フィード投稿と並んで、じっくり見られやすい画像でも成果を出しやすい。情報量の多い訴求向き
ストーリーズ全画面で、すぐにスワイプされる最初の1秒で止められないと費用が無駄になりやすい
リール音ありの縦型動画として流れる動画の出来で単価が大きく変わる
発見タブ新しい投稿を探している人が見る興味のきっかけづくり向き

配信面は手動で選ぶこともできますが、Metaの自動配置(Advantage+ 配置)に任せると、反応の良い配信面に予算が寄りやすくなります。配信面ごとの単価は、レポートの内訳で確認できます。

3. 何を見せるか(クリエイティブ)

同じ予算でも、クリエイティブの反応次第で、届く人数とクリック数が大きく変わります。Instagramでは「広告らしさ」の強い素材は飛ばされやすく、投稿に近い雰囲気の素材のほうが反応を得やすい傾向があります。

4. いつ出すか(時期)

年末商戦やセールの時期は広告主が増え、単価が上がりやすくなります。前月と比べて単価が上がったときは、まず時期の影響を疑いましょう。

04Instagram広告の月額予算を出す試算表

相場を探すより、自社の数字を当てはめて逆算するほうが確実です。CPAは次の式で分解できます。

CPA = CPM ÷ 1,000 ÷ CTR ÷ CVR

この式に、自社で想定する数字を入れてみます。以下は考え方を示すための仮の数字です。

項目仮の数字A仮の数字B
CPM(1,000回表示の単価)1,000円1,000円
CTR(クリック率)0.8%1.2%
CPC(クリック単価)125円約83円
CVR(LPでの成約率)1.0%2.0%
CPA(1件の成果単価)12,500円約4,200円
20件の成果に必要な広告費25万円約8.3万円

表示単価が同じでも、クリック率と成約率が少し違うだけで、必要な広告費は3倍近く変わります。予算を決めるときは「いくら出すか」だけでなく、「クリック率と成約率をどこまで上げられるか」をあわせて考えるのが大切です。

許容CPAから上限を決める

試算の最後に、1件の成果にいくらまでかけられるか(許容CPA)と照らし合わせます。

  • 物販: 1件あたりの粗利のうち、広告に回せる金額
  • 問い合わせ型: 成約1件の粗利 × 問い合わせからの成約率
  • リピート商材: 初回の粗利ではなく、継続期間を含めた利益(LTV)で考える

試算のCPAが許容CPAを上回る場合は、予算を増やすより先に、クリエイティブやLPの改善計画を立てましょう。

このとき、どこを直すかの見極めが費用を左右します。CTRが高いのにCVRが低いなら、LPの作りが原因とは限らず、広告の約束とLPの冒頭がずれていることもあります。受け皿がLINEなら、友だち追加のあとの反応まで見ないと、広告の評価を誤ることがあります。広告だけ、LPだけを見ていると、直す必要のない側に費用をかけてしまいます。

05少額で始めるときの配分例

予算が限られている場合は、「何を確かめるか」を1つに絞ることが大切です。広告セットや配信面を細かく分けるほど、1つあたりの予算が薄くなり、配信の最適化が進みにくくなります。

確かめたいこと配分の考え方
どの訴求が反応を得るか広告セットは1つにまとめ、訴求の違うクリエイティブを3〜4本入れる
画像と動画のどちらが合うか同じ訴求で画像版と動画版を用意し、同じ広告セットで比べる
新規とリターゲティングの差予算が十分にたまってから、広告セットを分けて比べる

はじめから「ターゲット3種 × 配信面3種 × クリエイティブ3種」のように組むと、どれも判断できるだけのデータがたまりません。比べる軸は1回に1つが基本です。

06広告費以外にかかる費用

総額を見積もるときは、広告費以外も忘れずに入れておきましょう。

  • クリエイティブの制作費: 画像やリール用の動画は、同じ素材を見せ続けると反応が落ちるため、定期的な追加が必要になる
  • LPの制作・改善費: 広告の印象とLPの冒頭がずれていると、クリックされても成果につながらない
  • 撮影や出演の費用: 人物や使用シーンを見せる素材は、撮影の手配がかかる
  • 運用の人件費・代行手数料: 社内で回すなら担当者の時間、外部に頼むなら手数料

見積もりで見落としやすいのは、素材を作り続ける時間です。訴求を比べるには複数の素材が要り、反応が落ちれば次を用意します。社内で撮影や編集ができ、担当者が広告に時間を割けるなら、手数料をかけずに十分回せます。他の業務と兼務している場合は、素材の追加と数字の確認が後回しになりやすいため、外部に頼む費用と比べるときは、この時間も含めて考えましょう。

07Instagram広告の費用がふくらみやすい失敗と対策

失敗起きること対策
「宣伝する」ボタンだけで出し続ける目的や計測の細かい設定ができず、成果で判断しにくい成果を目的にするなら広告マネージャから配信する
配信直後の数字で止めてしまう最適化が進む前に判断し、良い広告を捨ててしまう判断に必要な期間と件数を先に決めておく
ターゲットを細かく絞りすぎる単価が上がり、配信が伸びない最初は広めに設定し、成果のデータで絞り込む
1つの素材を何か月も使い続けるフリークエンシーが上がり、反応が落ちるCTRの推移を見て、落ちる前に新しい素材を追加する
ピクセルやコンバージョンAPIが未設定成果が数えられず、CPAで判断できない配信前にイベントの計測をテストする

08「宣伝する」と広告マネージャ、費用面の違い

Instagramのアプリには、投稿をそのまま広告にできる「宣伝する」機能があります。手軽な一方で、費用の使い方には違いがあります。

比べる項目「宣伝する」広告マネージャ
始めやすさ投稿を選んで予算と期間を決めるだけキャンペーンの目的から設定する
目的の選び方選べる目的が限られる購入、問い合わせなど成果を目的に選べる
計測成果の細かい計測には向かないピクセルなどで成果を計測し、CPAで判断できる
向いている使い方反応の良い投稿をもう少し多くの人に届けたいとき成果につながる配信を検証・改善したいとき

「とりあえず宣伝する」で使った費用は、成果との関係が見えにくくなりがちです。売上や問い合わせを目的にするなら、最初から広告マネージャで目的と計測を設定しておきましょう。

09予算を決めるための記入シート

最後に、試算表をそのまま社内の検討に使える形にまとめておきます。空欄を埋めていくと、必要な予算と、改善すべき箇所が見えてきます。

記入する項目記入例の考え方
目的(何の成果を数えるか)購入、問い合わせ、資料請求など、1つに決める
許容CPA粗利と成約率から逆算した上限
テスト期間に欲しい成果の件数勝ち負けを判断できる件数
テスト予算許容CPA × 件数
想定CPM・CTR・CVR最初は仮置き。配信後に実績へ置き換える
試算CPACPM ÷ 1,000 ÷ CTR ÷ CVR
試算CPAと許容CPAの差差が大きい場合は、CTR(クリエイティブ)かCVR(LP)の改善計画を立てる

配信を始めたら、2〜4週間ごとに実績の数字へ置き換え、予算を見直します。最初の試算が外れるのは当然なので、「外れたら直す」前提で使ってください。

10よくある質問

Instagram広告は1日いくらから出せますか?

Metaには通貨や課金の対象ごとの最低予算があり、広告マネージャの入力画面で確認できます。最低額で配信はできますが、成果の件数がたまりにくいため、判断にはより多くの予算と期間が必要になります。

Facebook広告と比べて高いですか、安いですか?

同じMeta広告の仕組みで配信されるため、どちらが一律に高いとは言えません。商材やターゲット、クリエイティブの相性によって変わります。配信面を自動にしておけば、反応の良い方に予算が寄るため、まずは両方に出して内訳を見るのがおすすめです。

相場の数字は使わないほうがいいですか?

社内で「だいたいの規模感」を共有する目安としては役立ちますが、予算の根拠にするのは避けたほうが安全です。最初の数週間で自社のCPM・CTR・CVRを測り、試算表の数字を入れ替えて予算を決め直しましょう。

予算はいつ増やせばいいですか?

試算のCPAが許容CPAを下回り、成果の件数も安定してきたら増額のタイミングです。一度に大きく増やすと配信が不安定になることがあるため、成果の良い広告セットから段階的に増やします。

11まとめ

  • Instagram広告の費用はMeta広告の仕組みで決まり、オークションで単価が変わる
  • 課金の対象は、表示・クリック・動画の再生など。目的と課金の対象をそろえる
  • 単価を決めるのは「ターゲット・配信面・クリエイティブ・時期」の4つ
  • CPAは「CPM ÷ 1,000 ÷ CTR ÷ CVR」で分解できる。予算を増やす前にCTRとCVRを見直す
  • 少額のうちは比べる軸を1つに絞り、広告費と制作費をセットで計画する

Instagram広告は、予算の大きさよりも、クリエイティブとLPの出来で費用対効果が大きく変わる媒体です。Lic.では、広告の試算とあわせて、クリック率と成約率を上げるためのクリエイティブとLPを一続きで設計することを大切にしています。

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参考

Lic. 編集部Lic. Journal Editorial

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