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LINE公式アカウント構築の費用|作業範囲と公式料金との違い

LINE公式アカウント構築の費用|作業範囲と公式料金との違い
目次
  1. 01LINE公式アカウントの費用は、まず4つに分ける
  2. 02構築代行の作業範囲を項目で確認する
  3. 03構築費用の見方:公開されている案内は目安にとどめる
  4. 04自社で足りる場合と、任せる場合の分かれ目
  5. 05代行会社に渡す依頼文の例
  6. 06よくある質問
  7. 07まとめ

LINE公式アカウントの構築費用は、公式に支払う月額料金とは別のもので、代行会社に支払う作業費です。公開されている業者の案内では、設定が中心なら初期費用10万〜30万円、シナリオや拡張ツールの構築まで任せると50万〜150万円前後という目安が見られますが、公的な相場はなく、金額より作業範囲をそろえて比べることが重要です。公式の料金プランとの違い、作業範囲、見積もりの見方、自社で足りる場合と任せる場合の分かれ目を整理します。

01LINE公式アカウントの費用は、まず4つに分ける

「LINEの構築にいくらかかるか」が分かりにくいのは、性質の違う費用が1つに混ざって語られるからです。見積もりを読む前に、次の4つに分けます。

費用の種類支払先発生の仕方内容
公式の利用料LINEヤフー毎月月額固定費と追加メッセージ料金
拡張ツール費ツール提供会社毎月自動化やタグ管理など、使う場合のみ
構築費代行会社初回設計、設定、制作
運用費代行会社毎月配信の制作、分析、改善、依頼する場合のみ

このほか、友だちを集めるために広告を使えば、広告費が別にかかります。見積書に「LINE構築一式」とあるときは、どの費用まで含むのかをまず確認します。

公式の料金プランは構築費用ではない

LINE公式アカウントは、開設時はコミュニケーションプランに設定され、月額固定費は0円です。公式の料金プランは、基本的に送れるメッセージの通数に対する料金で、構築作業の対価は含まれません。

プラン月額固定費(税別)無料メッセージ追加メッセージ
コミュニケーションプラン0円月200通不可
ライトプラン5,000円月5,000通不可
スタンダードプラン15,000円月30,000通可

(LINEヤフー for Businessの料金プラン、2026年11月時点)

追加メッセージの単価は2026年10月1日に改定され、月20万通までは1通3円、超えた分は1通2.5円(税別)と案内されています。つまり、代行会社に数十万円を支払っても、配信の費用は別に発生します。友だちが増えるほど公式の費用も増える可能性があるので、構築費用とあわせて月の通数を見積もります。

拡張ツールを使うと月額が加わる

外部のツールを使う場合、ツール代も継続的にかかります。例としてLステップの料金ページ(2026年11月時点、税込表示)では、次のプランが案内されています。

プラン月額(税込)月間配信数最低利用期間
フリー0円200通までなし(無償プランは対象外)
スタート5,000円5,000通まで3か月
スタンダード21,780円30,000通まで3か月
プロ32,780円50,000通まで3か月

同じページでは、LINE公式アカウントの料金は別途かかると案内されています。「公式の月額」「ツールの月額」が別々に発生する点は、社内で予算を通すときに見落としやすい部分です。

02構築代行の作業範囲を項目で確認する

「構築」という言葉に決まった定義はありません。アカウントの初期設定だけを指す会社もあれば、シナリオの設計や外部ツールの実装まで含む会社もあります。次の表を、そのまま見積もりの確認に使えます。

工程作業の内容自社でできる目安見積もりで確認すること
目的の設計役割、ゴール、対象者の整理事業を知る人が決められる打ち合わせ回数、成果物の有無
初期設定プロフィール、あいさつ、応答設定管理画面の案内で進められる設定代行のみか、文面も作るか
リッチメニュー構成の設計、画像制作、リンク設定テンプレートなら比較的容易パターン数、修正回数
自動応答キーワード応答、質問の振り分け少数なら可能想定する質問の数
ステップ配信シナリオの設計、文面作成、分岐工数がかかる通数、誰が文面を書くか
セグメント設計属性やタグの定義、回答の集め方ツール次第で難度が上がるタグの一覧を引き渡すか
拡張ツール実装ツールとの連携、配信の移行経験者がいないと時間がかかるツールの契約名義、費用の負担者
友だち追加導線経路の作成、広告やLPとの接続接続部分で計測の確認が必要広告やLPの修正も含むか
計測設計経路、成果の定義、集計表見落としが出やすい集計表の形式、確認の頻度
公開後の支援修正、操作説明、数字の確認体制によって異なる無料対応の期間と範囲

金額の違いは主に、設計をどの深さまで行うか、誰が文面を書くか、拡張ツールを実装するか、という3つの差から生まれます。安い見積もりが、設定作業だけで文面は自社で用意する内容であることは珍しくありません。

03構築費用の見方:公開されている案内は目安にとどめる

公式の相場というものはなく、確認できたのは構築代行やツールを提供する会社のブログなどの公開情報です。StockSunのコラムと、スパイアソリューション株式会社のブログは、初期構築費用の目安を同じ金額で示しています。@SOHOの解説もStockSunを出典に同じ数字を載せており、独立した調査で確かめられた数字ではありません。

依頼先の区分初期構築費用の目安月額費用の目安(StockSun)案内に挙げられた範囲の例
個人業者10万〜30万円3万〜8万円初期設定、基本の自動応答、リッチメニュー
専門企業50万〜150万円15万〜50万円シナリオ配信、セグメント配信、拡張ツールの本格構築
大手代理店200万〜500万円80万〜200万円顧客データとの連携、大規模配信、専任チーム

範囲の例は、@SOHOの解説で依頼先ごとに整理されているものを参考にしました。別の発行元の案内も見ておきます。Lステップ公式ブログでは、Lステップの設計と構築のみで正規代理店は50万円〜、一般業者やフリーランスは30万〜150万円とされ、構築内容で費用は大きく変わると書かれています。運用代行については、L Messageの解説が月10万〜50万円程度を相場とし、月10万円〜は初期設定と基本の配信、月20万円〜は効果測定や分析まで、月50万円〜はチャット対応やコンテンツ作成までという例を示しています。

全体の幅をそのまま予算にしても判断の役には立たないので、自社の依頼範囲に近い行だけを見ます。設定が中心なら10万〜30万円、シナリオや拡張ツールまで任せるなら50万〜150万円前後を当たりとして置き、実際の金額は同じ範囲の見積もりで確かめます。いずれも自社サービスの案内を兼ねた情報なので、比較の基準ではなく予算感の確認に使います。

初年度の総額で比べる

初期費用だけで比べると、月額費用の大きい契約を安く見誤ることがあります。契約の検討時は、1年分の総額で比べます。

項目(例:数字は計算用の仮のもの)A案B案
構築費30万円80万円
運用費月10万円 × 12か月運用は自社(0円)
ツール費月2万円 × 12か月月2万円 × 12か月
公式の月額月1.5万円 × 12か月月1.5万円 × 12か月
初年度の外部支払い192万円122万円
社内工数少ない配信の制作と分析の工数がかかる

B案は外部への支払いが少なく見えますが、社内の担当者が配信を制作し、数字を確認する時間が別に必要です。外部への支払いだけではなく、社内の工数も隣に書いて判断します。

見積もりで必ず確認したい5点

  • 成果物:シナリオ表、タグ一覧、文面、画像のデータは引き渡されるか
  • 権限:自社が管理者権限を持ち、代行会社には必要な権限だけを渡すか
  • 名義:公式アカウントと拡張ツールの契約は誰の名義か
  • 解約時の扱い:ツール内のデータ、配信設定、画像をどう扱うか
  • 追加費用の条件:シナリオの追加、画像の修正、メッセージ費用は別か

権限については、L Messageの解説で、管理者、運用担当者、運用担当者(配信権限なし)、運用担当者(分析の閲覧権限なし)の4種類が紹介されています。LINEの友だちは事業の資産になるものです。自社が管理者権限を持たない状態で契約を進めるのは避けたいところです。

04自社で足りる場合と、任せる場合の分かれ目

すべての会社に構築代行が必要なわけではありません。やることが少ない段階なら、自社の作業で十分です。

状況自社で足りやすい外部に任せる検討をしやすい
アカウントの役割クーポン、来店予約、お知らせが中心広告経由の見込み客を成約まで育てる
友だちの集め方店頭、既存客SNS広告で新規に集める
配信の内容全員に同じ情報でよい検討段階や商品で内容を分けたい
分岐の量ほぼなし回答やタグで複数の分岐が必要
計測友だち数と反応を見られれば十分広告、LP、成約までつなげて見たい
社内の体制文面と配信を見られる担当者がいる兼務で、数か月止まっている
外部ツール公式機能で足りる実装と移行の経験者がいない

自社で進めやすいケース

店舗のお知らせやクーポンを既存のお客様に送るだけなら、公式の管理画面で多くの作業を進められます。まず公式機能だけで3か月ほど運用し、足りない機能が具体的に見えてから、ツールや代行を検討しても遅くありません。設計に迷う部分だけ外部の支援を受ける方法もあります。

任せる範囲を部分に絞る方法

「全部自社」「全部任せる」の二択にする必要はありません。たとえば次のような分け方があります。

  • 設計とシナリオだけ外部に依頼し、文面の確認と配信は自社で行う
  • ツールの実装だけ外部に依頼し、シナリオは自社で書く
  • 公開後3か月だけ伴走してもらい、その後は自社に移す

判断の難しさは、むしろ構築の後にあります。SNS広告で友だちを増やすと、広告の訴求、LP、登録直後のメッセージの整合が同時に問題になり、数字が悪いときの原因も切り分けが必要です。LINEの設定だけ代行に任せても、広告やLPの担当が別で話がつながっていないと、改善の判断が止まりやすくなります。依頼先を選ぶときは、構築物の完成度だけでなく、前後の工程と誰が話し合うのかも確認しておきましょう。

05代行会社に渡す依頼文の例

同じ情報を各社へ渡すと、見積もりの比較がしやすくなります。次の文面は、空欄を埋めればそのまま使えます。

```

LINE公式アカウントの構築について、見積もりをお願いします。

■目的:{例:SNS広告で集めた見込み客を面談予約につなげる}

■現状:{開設済み/未開設}、友だち数{ }人、現在のプラン{ }

■友だちの集め方:{広告媒体、LP、店頭など}

■月の新規友だち見込み:{ }人

■希望する範囲:{初期設定/リッチメニュー/シナリオ/ツール実装/計測}

■文面の作成者:{貴社/弊社}

■社内の担当者と週あたりの稼働:{ }

■開始希望日:{ }

次の点を見積もりに明記してください。

1. 作業項目ごとの金額と修正回数

2. 納品物の一覧と、データの引き渡しの有無

3. 毎月発生する費用と、メッセージ料金の扱い

4. 管理者権限とツール契約の名義

5. 解約時のデータ、設定、画像の扱い

```

06よくある質問

構築費用を抑えるには、どこを自社で行えばよいですか?

文面の素材集めと、よくある質問の整理は自社が持っている情報なので、準備しておくと工数を減らしやすくなります。設定作業を自社で行い、設計の確認だけを依頼する形も選択肢になります。

拡張ツールは最初から入れたほうがよいですか?

必要な機能が明確でなければ、公式機能から始めても問題ありません。回答によって配信を変えたい、個人ごとの経路を管理したいといった要件が固まったら、ツールの月額と最低利用期間も含めて判断します。

見積もりが高いか安いかは、どう判断すればよいですか?

金額だけでは判断できません。同じ作業範囲にそろえて比べ、納品物と修正回数の差も見ます。範囲が狭い見積もりなら、安くても追加費用が発生することがあります。

公式の料金プランはいつ上げればよいですか?

月の通数の見積もりが、現在の無料メッセージ通数に近づいたときが検討の目安です。ライトプラン以下は追加メッセージがないため、上限で配信が止まる前に確認しましょう。

07まとめ

  • 費用は公式の利用料、拡張ツール費、構築費、運用費の4つに分ける
  • 公式の料金プランは主に通数の料金で、構築の作業費は含まれない
  • 代行費用の公開情報は幅が大きく、作業範囲をそろえて比べる
  • 初年度の総額と社内の工数を並べて判断する
  • お知らせが中心なら自社で足り、広告から成約までつなぐなら前後の工程まで含めて体制を考える

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参考

Lic. 編集部Lic. Journal Editorial

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