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カスタマージャーニーマップの作り方|活用まで進める5ステップ

カスタマージャーニーマップの作り方|活用まで進める5ステップ
目次
  1. 01カスタマージャーニーマップとは
  2. 02カスタマージャーニーマップの要素
  3. 03カスタマージャーニーマップを作る前の準備
  4. 04カスタマージャーニーマップの作り方(5ステップ)
  5. 05作成例:SNS広告からLP・LINEへの導線
  6. 061時間で作るミニ版マップ
  7. 07よくある失敗と対策
  8. 08よくある質問
  9. 09まとめ

カスタマージャーニーマップの作り方は、段階を決める、行動と接点を書き出す、考えと気持ちを書く、課題を見つける、打ち手を決める、の5ステップが基本です。お客様の行動や気持ちの流れを描き、「どこでお客様が離れているのか」「次に何を改善すべきか」を見つけるための道具なので、きれいな図になっただけでは施策は変わりません。役に立つマップは、最後に「課題」と「打ち手」の行まで埋まっています。

各ステップの進め方に加えて、マップの要素、作る前の準備、SNS広告からLP・LINEへつなぐ導線の作成例、1時間で作れるミニ版、よくある失敗と対策も紹介します。

01カスタマージャーニーマップとは

カスタマージャーニーとは、お客様が商品やサービスを知ってから、検討し、購入や申し込みに至り、その後も使い続けるまでの一連の流れのことです。その流れを、段階ごとに表や図にまとめたものをカスタマージャーニーマップと呼びます。

マップには、お客様の行動だけでなく、そのときに何を考え、どんな気持ちでいるのか、どこで企業と接しているのかを書き込みます。UXリサーチの分野で知られるNielsen Norman Groupも、ジャーニーマップを「ある目的を達成するために人がたどる過程を視覚化したもの」と説明しています。

マップを作る目的

カスタマージャーニーマップを作る主な目的は、次の3つです。

  • お客様の目線で流れを見直す:企業の都合ではなく、お客様の行動の順番で施策を並べ直せる
  • 離脱しやすい場所を見つける:気持ちが下がる段階や、情報が足りない接点がわかる
  • チームの認識をそろえる:広告、LP、営業、サポートなど、担当が分かれていても全体の流れを共有できる

02カスタマージャーニーマップの要素

一般的なカスタマージャーニーマップは、横軸に段階、縦軸に次のような項目を並べた表の形で作ります。

要素書くこと
段階認知、興味、比較・検討、申し込み、利用・継続など
行動その段階でお客様が実際にしていること
接点(タッチポイント)お客様が企業や商品と接する場所(広告、LP、SNS、LINE、店舗など)
考えていることその段階で頭に浮かんでいる疑問や考え
気持ち期待、不安、面倒など、気持ちの上がり下がり
課題お客様が止まったり離れたりしやすい理由
打ち手課題を解消するための施策

上の5つは「お客様の今」を描く行、下の2つは「企業がやること」を決める行です。上の行だけで終わってしまうと、「作って終わり」のマップになります。

03カスタマージャーニーマップを作る前の準備

1. ペルソナを決める

カスタマージャーニーマップは、誰の旅を描くのかが決まっていないと作れません。まずは、典型的なお客様であるペルソナを1人決めます。お客様のタイプによって旅の流れが大きく違う場合は、ペルソナごとに別のマップを作ります。ペルソナの作り方は「ペルソナの作り方」で詳しく解説しています。

2. ゴールを決める

マップの最後の段階、つまりお客様に到達してほしいゴールを決めます。「無料相談の申し込み」「初回購入」「継続利用」など、マップの目的に合わせて決めます。広告運用の改善が目的なら、申し込みや購入までを中心に描き、その後の継続は簡単にまとめても構いません。

3. 材料を集める

マップは想像だけで作ると、実際のお客様の行動とずれてしまいます。次のような材料を事前に集めておきます。

  • 広告やサイトのアクセス解析(どこから来て、どこで離れているか)
  • 問い合わせや営業で聞いたお客様の質問
  • お客様アンケートやインタビューの記録
  • 広告の配信結果(どの訴求に反応があったか)

04カスタマージャーニーマップの作り方(5ステップ)

ステップ1:段階を決める

お客様の旅を、いくつかの段階に分けます。よく使われるのは「認知→興味→比較・検討→申し込み→利用・継続」の5段階ですが、商材によって変えて構いません。検討期間が短い商品なら段階を減らし、BtoBのように社内の承認が必要な商材なら「社内の相談」などの段階を加えます。

ステップ2:行動と接点を書き出す

段階ごとに、お客様が実際にしていることと、そのときの接点を書き出します。「SNSで広告を見る」「名前で検索する」「LPで料金を確認する」「LINEに友だち追加する」など、なるべく具体的な行動で書きます。

接点は、自社が用意しているものだけでなく、口コミサイトや比較記事、知人からの紹介など、自社の外にあるものも含めて書き出します。

ステップ3:考えていることと気持ちを書く

それぞれの段階で、お客様の頭に浮かんでいる疑問や考え、気持ちを書きます。「これは自分に関係あるかな」「料金はいくらだろう」「しつこく営業されないかな」など、お客様の言葉で書くのがコツです。

気持ちは、上がっているか下がっているかを線で表すと、どこで不安が大きくなるのかが一目でわかります。

ステップ4:課題を見つける

気持ちが下がっている段階や、疑問に答える接点がない段階に注目して、お客様が止まったり離れたりしやすい理由を書き出します。アクセス解析で離脱が多いページや、問い合わせでよく聞かれる質問があれば、その段階の課題として書き込みます。

数字で確かめるときは、置き場が接点ごとに分かれている点に注意します。広告は媒体の管理画面、LPは解析ツール、LINEは公式アカウントの管理画面にあり、担当者や外注先も分かれていると、全体をつなげて見ている人がいない状態になりがちです。広告からの流入、LPの到達、友だち追加、予約の数字をマップの段階に沿って1枚に並べると、どの段階の課題なのかを確かめられます。

ステップ5:打ち手を決める

課題ごとに、それを解消する施策を書きます。すべての課題に一度に取り組む必要はありません。ゴールに近い段階の課題から、または影響が大きそうな課題から優先順位を付けます。

打ち手が広告、LP、LINEにまたがると、直す順番と素材の準備を接点の間で調整する必要が出てきます。兼務の体制なら、1か月で実際に動かせる打ち手の数を先に見積もり、それに合わせて優先順位を決めると、マップが計画倒れになりにくくなります。

05作成例:SNS広告からLP・LINEへの導線

ここでは、オンラインで受講できる資格講座を例に、SNS広告からLPを経て、LINEで無料説明会の申し込みにつなげるマップの例を紹介します。内容は説明のための架空の例です。

項目認知興味比較・検討申し込み受講・継続
行動Instagramのリールで広告を見るプロフィールやLPを見る講座名で検索し、口コミや他社を比べるLINEに友だち追加し、説明会を予約する説明会に参加し、受講を始める
接点SNS広告LP、Instagramアカウント検索結果、比較記事、LPLINE公式アカウント説明会、受講サイト
考えていること働きながら資格が取れるなら気になる本当に仕事と両立できるのか費用は高くないか、他と何が違うのか申し込んだら勧誘されないかついていけるか不安
気持ち少し期待期待と疑い不安が大きい迷い安心と不安が半々
課題広告とLPの訴求がずれている両立できる根拠が伝わっていない料金の総額がわかりにくい申し込みの心理的な負担が大きい最初の数週間で離脱しやすい
打ち手広告の訴求とLPのファーストビューをそろえる1日の学習時間と受講生の生活の例を載せる総額と分割の例をLPの料金ブロックに明記説明会では勧誘しないことをLINEの案内文に明記LINEで最初の数週間に学習の進め方を配信

この例で一番大きな課題は「比較・検討」で不安が大きくなっている点です。料金がわかりにくいままだと、どれだけ広告で興味を引いても、ここで多くの人が離れてしまいます。マップを作ることで、広告の改善よりも先にLPの料金ブロックを直すべきだ、という優先順位が見えてきます。

061時間で作るミニ版マップ

本格的なマップを作る時間がない場合は、次の3つの行だけのミニ版から始めても十分に役立ちます。

項目認知興味比較・検討申し込み
お客様の疑問
今の答え(接点と中身)
足りないこと

ミニ版の作り方は簡単です。各段階でお客様が抱く疑問を1つずつ書き、その疑問に今どの接点で、どう答えているかを書きます。答えられていない段階が「足りないこと」になります。チームで1時間ほど話し合えば埋められる分量なので、まずはミニ版で課題を見つけ、必要に応じて本格的なマップに広げていくのがおすすめです。

07よくある失敗と対策

よくある失敗起きること対策
企業の都合で流れを描く実際のお客様の行動とずれるデータやお客様の声をもとに描く
最初から細かく作り込む完成までに時間がかかり、使われないミニ版から始め、必要な部分だけ詳しくする
課題と打ち手の行がない図ができただけで施策が変わらない最後の2行まで必ず埋める
1人で作る見えていない接点や課題が抜ける広告、制作、営業など関係者と一緒に作る
作ったあと見直さない施策や市場の変化についていけない施策の振り返りのたびにマップも更新する
ペルソナを決めずに作る誰の旅なのかがぼやける1枚のマップには1人のペルソナ

特に多いのが、課題と打ち手の行が空欄のままになっている失敗です。お客様の行動や気持ちを描くことに時間を使いすぎて、肝心の「何をするか」まで進まないケースです。マップを作る前に、「最後に打ち手を3つ決める」というゴールを決めておくと、この失敗を防げます。

08よくある質問

Q. カスタマージャーニーマップは、どんなツールで作ればいいですか

表計算ソフトやスライド、ホワイトボードなど、チームが使い慣れているもので構いません。大切なのは見た目の美しさではなく、関係者が書き込みながら話し合えることです。最初は付箋やホワイトボードで自由に書き出し、まとまったら表計算ソフトに清書する方法も使いやすいです。

Q. 段階はいくつに分ければいいですか

決まった数はありませんが、4〜6段階程度にすると全体を見渡しやすくなります。段階が多すぎると、1つ1つの段階の内容が薄くなり、課題が見えにくくなります。まずは大きく分けて作り、課題が集中している段階だけを細かく分けると効率的です。

Q. BtoBでも作る意味はありますか

BtoBでも役立ちます。BtoBでは、担当者が情報を集め、上司や決裁者の承認を得るまでに時間がかかることが多く、その間に検討が止まってしまうことがあります。「社内の相談」や「承認」の段階を加えたマップを作ると、担当者が社内で説明しやすい資料が足りない、といった課題が見えてきます。

09まとめ

  • カスタマージャーニーマップは、お客様が知ってからゴールに至るまでの流れを段階ごとに描いたもの
  • 要素は、段階・行動・接点・考えていること・気持ち・課題・打ち手
  • 作る前に、ペルソナとゴールを決め、データやお客様の声を集める
  • 段階→行動と接点→考えと気持ち→課題→打ち手の5ステップで作る
  • 打ち手は、すぐに着手できる具体的な単位で書く
  • 時間がなければ、疑問・今の答え・足りないことの3行のミニ版から始める

カスタマージャーニーマップで流れ全体を見渡すと、広告だけ、LPだけを改善するよりも、効果の大きい打ち手が見つかりやすくなります。Lic.では、SNS広告からLP、LINE、成約までの導線を分けずに設計しています。

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参考

Lic. 編集部Lic. Journal Editorial

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