LPの構成の作り方|離脱を防ぐ10ブロックの型と順番

目次
LP(ランディングページ)の構成とは、どの情報をどの順番で並べるかの設計で、読み手の頭に浮かぶ疑問の順番をそのまま並べたものです。「デザインはきれいなのに、申し込みが増えない」という悩みも、原因の多くは見た目ではなく構成にあります。決める前に固めるべき前提、基本の10ブロック、フレームワークの使い分け、商材別にそのまま使える構成テンプレ4種、構成案シートの書き方を順に解説します。PASONAなどの型は、疑問の順番を漏れなく拾うための道具として使います。
01LPの構成とは「疑問に答える順番」
LPは、特定の広告から来た、特定の悩みを持つ人に、ひとつの行動をお願いするためのページです。会社案内のように情報を網羅する必要はありません。
広告をタップした人の頭には、おおむね次の順番で疑問が浮かびます。
- これは自分に関係ある話か
- 自分の悩みをわかってくれているか
- どうやって解決してくれるのか
- 本当にそうなのか、信じていいのか
- 他と比べてどうなのか
- 費用や手間、リスクはどのくらいか
- 申し込むと何が起きるのか
成果が出るLPの構成は、この疑問の列に1つずつ答えるブロックを並べたものです。逆に、疑問が浮かぶ前に答えを出したり、答えるべき疑問を飛ばしたりすると、読み手はそこで止まります。
02構成を決める前に固める3つの前提
1. 誰の、どの段階に向けたページか
同じ商品でも、「悩みを自覚したばかりの人」と「他社と比較している人」では、必要な情報の量も順番も変わります。ターゲットは属性よりも、検討のどの段階にいるかで決めるのが実用的です。
2. 流入元の「温度」
LPに来る人の温度は、どの広告から来たかでほぼ決まります。
| 流入元の例 | 温度 | 構成の方向性 |
|---|---|---|
| SNS広告(新規)、記事LP経由 | 低い | 共感と原因の説明を厚く。長めの構成 |
| 検索広告(悩みのキーワード) | 中くらい | 解決策と根拠を中心に。標準的な長さ |
| 検索広告(サービス名・比較)、リターゲティング | 高い | 比較・料金・FAQを前に。短めの構成 |
3. ゴールを1つに絞る
「資料請求」「無料相談」「購入」をすべて同じ重さで並べると、読み手は迷います。メインのゴールを1つに決め、ほかは補助的な扱いにします。
03成果が出るLPの基本の型(10ブロック)
疑問の順番に沿って、LPの基本の型を10のブロックに分けると次のようになります。すべてが必須ではなく、温度や商材によって省いたり順番を入れ替えたりします。
| 順番 | ブロック | 答える疑問 | 主な中身 |
|---|---|---|---|
| 1 | ファーストビュー | 自分に関係ある? | キャッチコピー、ビジュアル、CTA |
| 2 | 共感・問題提起 | わかってくれている? | 悩みの言語化、よくある状況 |
| 3 | 原因 | なぜ解決しない? | これまでの方法がうまくいかない理由 |
| 4 | 解決策 | どう解決する? | 商品の仕組み、得られる結果 |
| 5 | 根拠 | 信じていい? | 事例、データ、お客様の声、専門家 |
| 6 | 比較・選ばれる理由 | 他とどう違う? | 比較表、独自の強み |
| 7 | 料金・プラン | いくらかかる? | 価格、含まれるもの、支払い方法 |
| 8 | 利用の流れ | 申し込むと何が起きる? | ステップ図、所要時間 |
| 9 | よくある質問 | 最後の不安は? | 解約、サポート、納期 |
| 10 | クロージングCTA | 今決めていい? | オファー、特典、フォーム |
CTAボタンは10番だけでなく、4・5・7の直後など、読み手の気持ちが高まりやすい位置にも置きます。
大きく見ると「ファーストビュー・ボディ・クロージング」の3ブロック
10ブロックは、大きく3つのまとまりに分けて考えることもできます。構成を関係者と話すときは、まずこの3つの配分から決めると話がまとまりやすくなります。
| まとまり | 含まれるブロック | 役割 |
|---|---|---|
| ファーストビュー | 1 | 自分に関係があると思ってもらい、スクロールしてもらう |
| ボディ | 2〜6 | 悩みへの共感から解決策、根拠、比較までで「欲しい」と思ってもらう |
| クロージング | 7〜10 | 料金・流れ・FAQで不安を消し、申し込んでもらう |
流入の温度が低いほどボディを厚く、高いほどクロージングを前寄せにする、というのが配分の基本的な考え方です。
04LP構成のフレームワーク(PASONA・AIDA・QUEST)の使い分け
LPの構成でよく使われる型には、PASONAの法則、AIDA、QUESTフォーミュラなどがあります。どれも「疑問の順番」を別の言葉で整理したものなので、商材や温度に合わせて選びます。
| 型 | 流れ | 向いている場面 |
|---|---|---|
| 新PASONA | 問題 → 親近感 → 解決策 → 提案 → 絞り込み → 行動 | 悩みが明確な商材、通販、スクール |
| AIDA | 注意 → 興味 → 欲求 → 行動 | 商品の魅力が伝わりやすい商材、ブランド訴求 |
| QUEST | 絞り込み → 理解 → 教育 → 興奮 → 行動 | 説明が必要な新しい商材、BtoB |
基本の10ブロックとの対応でいうと、新PASONAの「問題・親近感」が2〜3、「解決策・提案」が4〜7、「絞り込み」が限定性や対象者の明示、「行動」が10にあたります。フレームワークをそのまま当てはめるより、10ブロックのどこを厚くするかを決める判断材料として使うと、構成がぶれにくくなります。
05商材別・そのまま使える構成テンプレ4種
基本の型を、商材のタイプ別に並べ替えたテンプレートです。構成を考えるときの出発点として使ってください。
テンプレ1. BtoBサービス(無料相談・資料請求がゴール)
| 順番 | ブロック | 書くこと |
|---|---|---|
| 1 | ファーストビュー | 対象業種・課題と、相談で得られるもの |
| 2 | 課題の整理 | 担当者がよく抱える課題を3つ程度 |
| 3 | 解決のアプローチ | 進め方、他の手段との違い |
| 4 | 支援内容 | サービスの範囲、体制 |
| 5 | 事例 | 業種、課題、取り組み、変化(事実のみ) |
| 6 | 料金の考え方 | 料金体系、目安の出し方 |
| 7 | 導入の流れ | 相談から開始までのステップと期間 |
| 8 | FAQ | 契約期間、最低費用、社内体制 |
| 9 | CTA | 相談内容の例、フォーム |
決裁者と担当者の両方が読む前提で、社内共有しやすい情報(料金の考え方、導入の流れ)を省かないことがポイントです。
テンプレ2. 単品通販(購入・定期申し込みがゴール)
| 順番 | ブロック | 書くこと |
|---|---|---|
| 1 | ファーストビュー | 悩み+商品+オファー |
| 2 | 悩みの共感 | 具体的な生活場面 |
| 3 | 原因 | 悩みが続く理由 |
| 4 | 商品の解決策 | 仕組み、こだわり |
| 5 | 使い方 | 生活への取り入れ方 |
| 6 | お客様の声 | 実在の声、条件の明記 |
| 7 | 比較 | 他の選択肢との違い |
| 8 | オファー | 価格、定期の条件、休止・解約の方法 |
| 9 | FAQ | 届く日数、続け方 |
| 10 | CTA | 購入フォーム |
定期購入の条件や解約方法は、申し込み画面だけでなくLP本文でもわかりやすく示します。
テンプレ3. 店舗・サロン(予約がゴール)
| 順番 | ブロック | 書くこと |
|---|---|---|
| 1 | ファーストビュー | エリア+悩み+初回メニュー |
| 2 | 共感 | 来店前の不安 |
| 3 | 選ばれる理由 | 技術、設備、スタッフ |
| 4 | メニューと料金 | 初回価格、所要時間 |
| 5 | お客様の声・施術例 | 事実として示せるもの |
| 6 | 来店の流れ | 予約から施術後まで |
| 7 | アクセス | 地図、駅からの道順、駐車場 |
| 8 | FAQ | 当日キャンセル、勧誘の有無 |
| 9 | CTA | 予約ボタン、電話、LINE |
店舗系は「行けるかどうか」が判断の大半を占めるため、アクセスと所要時間を早めに出すと離脱が減りやすくなります。
テンプレ4. スクール・説明会(申し込みがゴール)
| 順番 | ブロック | 書くこと |
|---|---|---|
| 1 | ファーストビュー | 受講後の姿+説明会の告知 |
| 2 | 対象者 | こんな人に向いている/向いていない |
| 3 | カリキュラム | 期間、学ぶ内容 |
| 4 | 講師・サポート | 経歴、質問の方法 |
| 5 | 受講生の声 | 受講前の状況と変化 |
| 6 | 料金 | 総額、分割、返金規定 |
| 7 | 説明会の内容 | 何がわかるか、所要時間、オンライン可否 |
| 8 | FAQ | 学習時間、挫折したとき |
| 9 | CTA | 日程の選択、フォーム |
「向いていない人」をあえて書くと、読み手の自己判断を助け、ミスマッチの申し込みも減らせます。
06構成案シートのテンプレ
デザインに入る前に、構成案を文章だけのシートで固めておくと、手戻りが大きく減ります。1ブロックにつき1行で、次の列を埋めます。
| 列 | 書く内容 | 記入例 |
|---|---|---|
| ブロック名 | 何のブロックか | 根拠 |
| 答える疑問 | 読み手のどの疑問に答えるか | 本当に続けられる? |
| 伝えるメッセージ | 一文で言い切る | 忙しい人でも、1日15分で続いている |
| 素材 | 必要な写真・数値・声 | 受講生の声3件、学習時間のデータ |
| CTA有無 | 直後にボタンを置くか | あり |
| 確認事項 | 法務・事実確認 | 声の掲載許諾、数値の出典 |
「答える疑問」の列が埋まらないブロックは、読み手にとって不要な可能性があります。逆に、問い合わせでよく聞かれるのに、どの行にも対応する疑問がない場合は、ブロックが足りていません。
07構成が固まったか確認するチェックリスト
構成案シートができたら、デザインに進む前に次の項目を確認します。1つでも「いいえ」があれば、構成の段階で直しておくほうが、あとで直すより手間がかかりません。
- ゴール(申し込み・資料請求・予約など)が1つに決まっているか
- 想定する読み手と、その人の検討段階を一文で言えるか
- 流入元の広告で約束したことが、ファーストビューで回収されているか
- 各ブロックに「答える疑問」が書かれているか
- 問い合わせでよく聞かれる質問が、どこかのブロックで答えられているか
- 主張のあとに根拠が来る順番になっているか
- 料金、利用の流れ、解約やキャンセルの条件が書かれているか
- CTAが、気持ちが高まる位置に複数置かれているか
- お客様の声や数字は、掲載の許諾と出典を確認できるものだけか
- ファーストビューだけを見て、何のページか、誰向けかがわかるか
構成が固まったら、ワイヤーフレーム(各ブロックの配置を線で描いた設計図)に落とし込み、そのうえでデザインに進みます。構成案シートの「伝えるメッセージ」の列は、そのまま各ブロックの見出しの下書きとして使えます。
08LP構成でよくある失敗と対策
| 失敗 | 起きること | 対策 |
|---|---|---|
| 会社紹介から始まる | 自分に関係あるかわからず離脱 | 冒頭は読み手の悩みと結果から |
| 情報を全部入れる | どれも伝わらない | 疑問に対応しないブロックは削る |
| 根拠が解決策より前にある | 何の根拠かわからない | 「主張 → 根拠」の順に並べる |
| 料金が最後まで出ない | 不安で途中離脱 | 温度が高い流入では料金を前寄せ |
| CTAが最後に1つだけ | 読み終える前に気持ちが冷める | 気持ちが高まる位置ごとに配置 |
| 広告ごとに同じLP | 広告の約束とずれる | 訴求軸ごとにファーストビューを出し分け |
09構成の良し悪しを検証する方法
構成は、公開後の数字で検証して初めて良し悪しがわかります。見るべきは、ブロックごとのスクロール到達率です。
- 特定のブロックで急に読み手が減っている → そのブロックの前で疑問が解消されていない、または不要な情報が挟まっている
- 終盤まで読まれているのに申し込みが少ない → 料金・FAQ・CTAなどクロージング側に課題がある
- 序盤で大きく減っている → ファーストビューや広告とのずれを疑う
改善は、一度にすべて変えるのではなく、ブロックの入れ替えや削除を1つずつ試します。構成の変更は、色や装飾の調整よりも読み手の体験を大きく変えられるため、まずは順番から見直すのがおすすめです。
数字を読むときは、LPの中だけで原因を決めないようにします。広告の訴求を変えると来る人の温度も変わるため、構成が同じでも到達率は動きます。どの広告から来た人の数字かを分け、申し込み後のLINEや電話の対応で止まっていないかも合わせて確認しましょう。
1つずつ試す進め方は、結果がたまるまで次の変更を待つことになり、そのたびにデザインや実装の手も必要です。広告が1本でLPも1枚なら社内で十分に回せますが、訴求ごとにファーストビューを出し分けると、更新の手間は広告の数だけ増えます。誰がどの頻度で更新するかを、公開前に決めておきましょう。
10よくある質問
Q. LPは長いほうがいいのですか、短いほうがいいのですか
商材と流入元の温度によります。説明が必要な商材や温度の低い流入では長め、すでに比較段階の人には短めが合う傾向があります。長さそのものではなく、疑問に過不足なく答えているかで判断してください。
Q. 新PASONAとAIDA、どちらを使えばいいですか
悩みがはっきりしている商材なら新PASONA、商品自体の魅力で興味を引ける商材ならAIDAが組み立てやすいでしょう。どちらを使っても、最終的には基本の10ブロックのどこを厚くするかの判断に落とし込むのが実用的です。
Q. 広告の訴求ごとにLPを分けるべきですか
全体を作り分ける必要はありませんが、ファーストビューは訴求ごとに合わせるのが理想です。中盤以降の根拠やFAQは共通にして、入り口だけを出し分けると、管理の手間を抑えながら広告とのずれを減らせます。
11まとめ
- LPの構成は、読み手の頭に浮かぶ疑問の順番に答えるブロックの並び
- 構成の前に「誰のどの段階か」「流入元の温度」「ゴールは1つか」を固める
- 基本の10ブロックを土台に、新PASONA・AIDA・QUESTで厚くする場所を決める
- 商材別テンプレを出発点にし、構成案シートで「答える疑問」を1行ずつ確認する
- デザインに進む前に、チェックリストで構成が固まったかを確かめる
- 公開後はブロックごとのスクロール到達率を見て、順番から改善する
広告で何を約束したかを起点に構成を組み立てると、ページの役割がはっきりし、改善の打ち手も見つけやすくなります。Lic.では、広告運用とLP制作を分けずに設計しています。
広告のクリックはあるのに、申し込みが増えない?
広告運用を前提に、離脱防止の設計までふくめたLPや、配信用の広告クリエイティブを制作します。公開後も、配信データをもとに改善を続けます。
- 離脱防止まで考えたLP制作
- 配信用の広告クリエイティブ制作
- 配信データをもとにした継続的な改善
まだ具体的に決まっていない段階のご相談も歓迎です。





